らくちんライオン

デザインと育児と整理収納のはなし

台風なので

仮面ライダービルドのネームホルダーつくった。

https://www.instagram.com/p/BZIjQx8HKTf/

ネットで上手な人が作ってたのを参考にしつつ...
裏面には名前を刺繍している。


ビルドツギハギなので結構難しかった。

作り方はエグゼイドの時と同じ ↓

babyfood.hatenablog.jp

 

 

夏休みだった

夏休み。色々行ってきた。
旅行というよりは、色んなところへ日帰り。

疲れないように調整できるので、ガツンとどこかへ行くよりもいい感じだった。

https://www.instagram.com/p/BXzGkw4j57j/

実家へ行くついでの京都水族館

https://www.instagram.com/p/BXznjelDEhN/

イルカショーが楽しかった。
でも館内は混んでるわ狭いわで大変だった。
ついでにエリック・カール展も見た。

https://www.instagram.com/p/BXzlPL5jP3n/

実家。浴衣をきて花火。
やっぱり男の子も甚平よりも浴衣の方がいいなあ。

https://www.instagram.com/p/BXuRnCZDVQu/

あとはプールとか、大きな公園とか。

 

お昼寝中の子ども を夫に任せ、私一人でお出かけも...

https://www.instagram.com/p/BX7GiLSDetk/

ガラスの仮面カフェ!

https://www.instagram.com/p/BX7GNLHjnrE/

白眼パフェ。

https://www.instagram.com/p/BX7HKqvD8Z2/

カードは食べられるよ。
( 毒って書いてあるけど! )

このオーディションのエピソードいいよねえ。

大好きな作家の話をしよう - 若木未生 と 新刊『永劫回帰 ステルス』-

好きなものはきちんと応援しないと無くなってしまう。
そういった経験を何度もしているので、この頃は好きだと思ったらできる範囲でそれを表明することにしている。

先日私の好きな作家の新刊がでた。

永劫回帰ステルス 九十九号室にワトスンはいるのか? (講談社タイガ)

若木未生ジュブナイル小説のレーベルだったコバルト文庫 ( ※1 ) 出身の作家だ。
私がはじめてこの作家の小説を読んだのは、小学生の時。
それ以来なのでかれこれ 20年以上もファンを続けていることになる。

一番のヒット作はやはり、 < ハイスクール・オーラバスター > シリーズ だろう。
略して < オーラバ > 。

怪異を見る力のある高校生主人公のクラスに、妙な転校生が現れる、というよくある設定ながら、若木未生の筆力で独特のムード持った物語に仕上がっている。シリーズが進むにつれて、ハイスクールな感じもオーラバスターな感じも無くなっていくんだけどね。
出版当時はもう大人気、コミカライズもしたし、ドラマCDも出たし、何だか怖くて見てないけど OVA 化もしている。

さすがに今読むと、だいぶ古くさい。
表紙と挿絵にマンガのイラストがある、いわゆるライトノベルなのだけれど、当時のライトノベル小野不由美とか竹河聖がいて、今の "ラノベ" とは少し雰囲気が異なるかもしれない。
特に少女向けレーベルの小説は一般文芸タッチだったので、神坂一の < スレイヤーズ > のようなライトノベルを想像していると、だいぶ違う。
コバルト文庫ときくと、腐女子向け?と敬遠されるかもしれないが、女性キャラも多く魅力的だし、厳しく見てもブロマンスなので、その点は苦手な方もご安心を( ※ 2 )。

私は学生の頃、書店でバイトもしていたけど、その界隈では < オーラバ > を読んでいる率はかなり高かった。また、 < オーラバ > だけでなく、他にもシリーズものを幾つか出していて、どれもそこそこ人気だった。デビュー当時、若木未生は 10代の学生 ( ※ 3 ) だったのだよな、すごいよな。

しかし、何一つ完結しないまま、2004年7月、『オメガの空葬』( これまたスゴイところで終わってる ) のあと、別のシリーズをポツポツ出しつつも、ついにはコバルト文庫から姿を消してしまった。
その後レーベルを変えて新シリーズが出たりもしたけど、それも 1 、2 冊でて中断してしまう。
『オメガの空葬』あたりから、精神的にまいってた様子だった。

読み始めたのは小学生とき...
でも、だんだん大人になり、結婚して、子どもができたりして、心は離れていった。もう続きは読めないのかな、と思いはじめた頃。

そう『オメガの空葬』から 7年後。なんと< オーラバ > の続刊が!
出版社も挿絵も変わってしまったけれど、当時のままの、いや、更に磨きがかかった < オーラバ > の新刊で、若木未生は長年のファンを引き戻した。
別にどこかに行っていたわけじゃないけど、まさに帰ってきた感じがした。

< オーラバ > 続刊に際し、現在絶版の過去作品がリニューアルして出版される予定だったのだが、残念なことに、これは 2 冊出た後に頓挫してしまった。なぜかというと、あんまり売れなかったかららしい。つらい。

なので今は < オーラバ > シリーズを読むには古本で手に入れるしかない。
そもそも売れたら続きも出すっておかしくないか?全巻出てたら買うかもしれないのに!
< オーラバ > 面白いのでみんなに読んでほしいのだけど、手に入りづらいのであまり勧められない。つらい。

さて、戻ってきた若木未生は、その後も過去の作品の続編を出し続け、これまたスゴイところで終わっていた < イズミ幻戦記 > もとりあえず着地させたし < グラスハート > のシリーズはなんと完結もした。少し文体を文芸書よりに変えた新作『ゼロワン』も出した。

ゼロワン (文芸書)

ゼロワン (文芸書)

 

『ゼロワン』は漫才師が主人公のアラサー青春モノ、というちょっと今までと違ったジャンルだ。
しかしながら " 大切な人の死と、その死を受容していく登場人物達 " という、デビュー作の『AGE』からその後の < グラスハート > シリーズに連なる物語と共通のテーマが扱われている。
< タイバニ > 好きな人にはオススメ。


これを読んだ時、未完の物語は完結させてほしいけど、でもこういう新作ももっと読みたいし、書いてほしいな、もう過去の物語の呪縛から解き放たれた方が良いのではないか、などと思ってしまった。続きを読みたいけど、新作も読みたいというジレンマ。
もし作者が新しいものを書きたいなら、未完のままでもいい。完結はしてほしいけど、出来るだけ沢山の若木作品を読みたい、そんな風にも思う。

 

私にとって、若木未生の小説は激しく美しく穏やかな水のイメージだ。
はじまりは、瓶の中から湧き出た水が、溢れ出しそうに波打って、ギリギリのところで留まっているみたいなテンポの会話。

たとえば、『イズミ幻戦記』での翠と省吾の出会いのシーン。

「名前に見合って、性格もかわいいですよ」
拓己にすりよろうとする女に向かって、生真面目な口調で省吾が言う。
「さしずめ、つまらない女に引っかかって厄介事を山ほど押しつけられて、あげくに逃げられるタイプでしょうね」
皮肉であることは言うにも及ばない。目を上げて、女はにっこりと笑った。
「あら、こちらもかわいい性格」
「光栄です。そちらも綺麗な方ですね。と言っても僕は目が悪いんですが」
「口が悪いのは間違いじゃないのね。残念だわ、けっこう好みの顔なのに、女の褒め方は三流ね。もう少し男を磨いてから出直したほうがよくてよ、坊や。せいぜい十年後を期待してるわ」
「年増には興味がないので、その頃にお会いすることはないと思いますよ、お姉さま」
「あたしも心のすさんだ男は願いさげだけど、少年が無理に背伸びしてるのを見るのはそんなに嫌いじゃないわ。年とると広量になるわね」
にこにこと笑いながらこんなことを言い合っているあたり、両者ともにタヌキの素質は充分であろう。拓己は頭痛を覚えた。
「そこでふたりだけの世界を作らないでくれないか」
< 『イズミ幻戦記 完全版〈1〉』 ( トクマ・ノベルズ ) 新書』より >

たとえば、『ゼロワン』の王串と壱。

「そういうの好きだったら、この本、面白いから貸すわ」
壱が鞄から一冊の単行本をとりだした。漫画ではなかった。小説だった。
リチャード・ブローティガン。西瓜糖の日々。
王串は呆れた。
「はあー?恰好よすぎるだろう。なんだよ、それ。おまえ、腹立つな」
「なんでさ。腹立てんなよ。おまえは読書家っぽくって話が合いそうだから」
「合うわけねえだろ、ジョジョからデビルマンの流れで俺がオススメリストに載せるのは、せいぜい大友克洋士郎正宗だぞ。初手にブローティガンなんか出されたら、オシャレすぎて二の句がどっか行くだろ。俺をぺしゃんこにして楽しいか」
「ぺしゃんこじゃないよ。オオトモもシロマサも、ちゃんとオシャレだよ」
「いや、おまえはおかしい。どうかしている。じじむさい。気色悪い」
王串は壱に文句を浴びせたが、壱は元気な孫の姿でも眺めるように、にこにこ笑った。
「キミタケ ( ※王串の名 ) って、えらく矢継ぎ早に喋るやつなんだな。頭の回転いいな」
「年寄りくさい上から目線で、ひとの微妙なところ褒めんな。俺はお前の孫か」
「漫才のツッコミできるよ。才能あるよ」
< 『ゼロワン』徳間書店 より >

怒涛の会話劇のあと、溢れ出した水は大きな流れになって、
その後の文章をつれてくる。読者はまんまと物語にのみ込まれてしまう。
そんな水のイメージが頭の端にうかぶ。
ディズニー映画が、韻を踏んだ台詞回しから自然に歌に入り、盛り上がりをみせるように。

若木未生は自身の Twitter アカウントにおいて、各登場人物になりきったツイートで、ファンを交えた座談会のようなものを何度か開催している ( ※ 4 ) のだが、アドリブでこれだけ出来るのは流石と思う。でもこの座談会... < オーラバ > 未読の人には全く面白くないのでこれを見ても良さはあまり伝わらないかもしれない。つらい。

 

緩やかな流れもある。
和やかだったり、哀しかったり、物語によってそれは様々だけど。

たとえば、『ゼロワン』の回想シーン

いい漫才を見ると、さんざん笑ったあとに、悲しみが忍び寄ってくるんだ。
たぶん、だれかを笑わせようとする行為は、すなわち切実に他者を求めてやまないものだからだ。
宿業としての孤独な行為だ。
植物の向日性を証明する実験を、子供のころにやらされなかったか。
水に浸した球根に箱をかぶせて暗闇に閉じ込める。
箱の横の一点に穴をあけて、そこから光だけが入るようにする。
すると球根から芽吹いた若葉は、上には伸びてゆけない。
光のありかを一心に目指すあまり、横倒しのまま生長する。
折れ曲がって伸びる茎のかたちは、いびつで悲しい。
そんな悲しさなんだ。
< 『ゼロワン』徳間書店 より >

...この美しさ!
緩急ついてるよなー。

どの物語でも、この手の散文めいた描写が非常に美しい!
もっと引用したいけど、話の核心をついてるものが多いので自粛。

私は本好きで、他にも好きな作家はいるけれど、小説の文字が美しい水の流れをつれてくるのは
若木未生新井千裕だけだ。何なのだろう、一種の刷り込みかな。
似た作家がいたらぜひ教えて欲しい。

 

...で、新刊の話だ。

講談社ダイガというレーベルは一応文芸書ジャンルになるらしい。

版がノベルズサイズではなく、文庫本サイズなのは驚いた。
普通、ノベルズよりも文庫の方が棚が多いし、ラノベ愛好者の目にも留まりやすいから、本屋での棚の専有の問題とかあって文庫にしたのかな。

新刊は、タイトルに永劫回帰、とあるようにニーチェ ( と柳田国男 ) がモチーフになったミステリだ。文体は < オーラバ > のそれに近く読みやすい。
やはりニーチェの引用が多数あるが、他にも色々出てくるので文学好きにはたまらない。
また、精神医学や心理学の話も偏屈なキャラクターに厚みをもたせていて面白い。
精神的にまいってた数年に、このスキルを極めたのだろうか、若木未生は。
帰ってきてくれて嬉しいよ。

トーリーは誰かのレビューにもあったけど小野不由美の < ゴーストハント > のような感じ。
本格ミステリではないから、そういうものは期待せずに、登場人物達の会話を楽しんで欲しい。

一話完結だけれど新シリーズなので、続編に向けた布石が多く、それも楽しみ。
シリーズ全体としては名探偵ホームズが題材になっていて、本作はワトソン、ホームズ、マイクロフトが揃ったところで終わっている。

ただでさえ遅筆なのに、ミステリなんてまたややこしいジャンルに挑戦しちゃって、大丈夫なのか?大丈夫じゃないだろう!
などと思いながらも、新シリーズにワクワクしている自分がいる。

今までの流れからして、この本が売れないと二作目は出ないので、本当に売れてほしい。

 

...みんな買って!

 

話がどんなに面白くても、作者が続編を書きたくても、
売れなければ終わってしまう。出版業界は厳しいな。

私がどんなに好きでも、他の誰かが買わなければやがて本は棚から消え、語られない物語が、回収されない伏線が、どこかに積もっていく。

昔はブログや Twitter なんてなかったから、どんなに好きでも友人に勧めるくらいしかできなかったし、続編がでなくても、ずっと待っているしかなかった。

でも今はこうして誰かに伝えることができる。
もっと私のブロクに影響力があれば良かったのだけど。しょうがない。
この記事が、誰かの目にふととまって、この物語にふれて、好きになってくれる人が
一人でも増えたら大変嬉しい。

 

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※ 1 コバルト文庫についてはこの本が詳しい

コバルト文庫で辿る少女小説変遷史

コバルト文庫で辿る少女小説変遷史

 

※ 2 なお、リファインドの P210 は私の中でノーカン。
※ 3 桑原水菜前田珠子と合わせて、10 代デビューの 3 人として、雑誌コバルトで特集が組まれたことがある
※ 4 https://togetter.com/li/134073
※ 5 各シリーズ同人で出している挿話みたいなのがいくつかある。2 次創作もやっている。夏コミにも出るみたい。

 

おまけ

永劫回帰ステルス 』を読んで、若木未生に興味を持ったけど、
二作目が出るまで待てない人のためのおすすめリスト。

< イズミ幻戦記 > シリーズ

マザーコンピューターの暴走と巨大地震により、高度機械化文明社会が崩壊した後の世界の話。
私が一番愛しているシリーズ。挿絵、カバーイラストは今も昔も変わらず岡崎武士 !『精霊使い』とか、なつい!
ドラマCDも出ていて、声優が何気に豪華。
出版当初はスーパーファンタジー文庫、今は徳間ノベルズで完全版として
絶版になっていた分も出ている ( 文庫版にあった挿絵はカットされている ) 。
ありえない所で終わっていたけれど、復帰後いい感じの所まで進んでいる。未完。
作者本人による同人でスピンオフも出ているが、それは頑張って入手しなくても問題ない ( ※ 5 )。

< グラスハート > シリーズ

GLASS HEART 「グラスハート」 (バーズノベルス)

GLASS HEART 「グラスハート」 (バーズノベルス)

 

 雑誌コバルトの読み切りから派生したバンド青春モノ小説。
...と書くとダサく感じるなあ何でかな。
挿絵、カバーイラストはあの羽海野チカ!が担当していた時期もある。
『 LOVE WAY 』素晴らしい。

LOVE WAY―GLASS HEART (コバルト文庫)

LOVE WAY―GLASS HEART (コバルト文庫)

 

 復帰後、完結済。

 

夏だ!スイカだ!

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スイカ!スイカ!

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スイカ割り! 

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スイカフルーツポンチ!

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スイカ仮面!

 

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スイカアイスバー!

 

だめだめすいか

だめだめすいか

 

 絵本を読んで、スイカ割りがしたいと言い出したので、小さめのを一つ買った。

スイカ割りして、スイカフルーツポンチ作って、仮面作って...残りはスイカアイスバーに。

スイカ消費♪子供が喜ぶスイカバー♪ by harema♪ [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが271万品

レシピはこれ↑

美味し〜い!

息子は昼寝中なので、先に母が頂くのだ! 

 

さようなら、ロスジェネの私

今は売り手市場らしい。

インターンで職場体験をしてもらって、会社の良さを知り、ぜひうちの会社を受けてもらいたい」
会社の採用担当からも、そんな話を聞くようになった。
いまの新卒は、無料で職業体験までできるのか、オープンキャンパスみたいだな。
そう思った後、少し胸がチクチクした。羨ましかった。

内定して、入社式があって、研修があって、同期がいる。
人事のカリキュラムに添って、丁寧に指導してもらい、経験を積んで、給料も上がっていく。
そんな風に私もステップアップしたら、今とは違う自分になっていただろうか。
私には、入社式も研修も同期もなかった。
「社会人 3 年目は、どういうスキルを身につけたら良いのでしょうか?」
そんなことを真面目にきいてくる若い子に、私はなんと答えたらいいか分からない。
そんな風に学年みたいに年数をカウントしてステップアップしていなかったし、
私の経歴のいつからが社会人 3 年目なのかも曖昧だからだ。

私が大学を卒業した年は就職氷河期のど真ん中だった。
就職氷河期ってどんなものか、若い人は知らないかもしれない。

とにかく求人がなかった。そして、若干名募集 ( 2 〜 3 人の採用 ) の会社に 3,000 人が受けにきていた。
私のいた大学でも、30 社落ちた とかざらだったし、卒業間近になっても就職先が決まってる子はあまりいなかった。同じ学部で内定があった子は、縁故採用だった。公立だったから、偏差値は低くなかったけど、大学が就活に協力的ではなかったので、それもあったかもしれない。
理系の学部では研究室の教授のつてがあったりしたけれど、私のいた文学部は、就活よりも大学院をすすめる教授しかいなかった。

私が大学を決めたのは学びたい学問があって、そこに憧れの教授がいるからだったし、
大学に就職の世話をしてもらおうなんて考えてなかった。
卒業したら、公務員になって『 耳をすませば 』に出てくる雫のお父さんみたいな、
図書館司書になろうと思っていた。
しかし実際に大学に入って、図書館司書の講義をとってみると、実情はだいぶ違った。
図書館情報学の教授は言った。図書館司書はこれから派遣社員やパートの仕事になる。
公務員で図書館司書は新規ではほとんど採用がなく、あっても他の部署に移動になる可能性が高い。
図書館の役割を思うに、これからはインターネットの時代だ、と。

そうして、就活なんてやる気がなく、もっと研究をしていたかった私も
就活をしなければならなくなった。

当時の就活は、それまでハガキや電話だった、会社説明会の申込みが、
インターネットに変わった時期だった。
私は当時大学の寮に住んでいて、インターネットの回線がひけなかったため、
バイト代でシグマリオンとドコモの P-in を購入して説明会のネット申込に参加していた。
モバイルギアってやつ。ゼロハリデザインでカッコよかった。

採用までの道のりが、とにかく長かった。
会社説明会予約、説明会に参加してエントリーシートを入手、履歴書とエントリーシートを記入して送付、1次試験(SPI 試験はまだ会社ごとに別のものを受けていた)、集団面接、2次面接、3次面接、4次面接、最終面接。だいたい 4 次面接ぐらいで 10 人前後に絞られて、そこから若干名が最終面接に進む。

そして意図的なのか、そうでないのか、面接の日程は同じ業界でかぶっていた。
どちらか選ばなくてはいけないこともあった。
同じ日に A 社 と B 社の面接があって、A 社 が要スーツで、B 社 が要私服だったけど、
時間的に走れば行けそうだったから、A 社 の面接のあと、駅のトイレで服と靴を着替えて
荷物をコインロッカーに入れて走り B 社の面接に行く、なんてこともあった。

私は 3、4 次面接くらいまでは残ることが多かった。
同じ業界だと、どの会社でも残ってるメンバーは一緒だった。
でも私はいつも採用されなかった。
ここまで残って採用されないのは、よほど人間的に引っかかるものがあるのだろうか、
なんて、真面目に悩んだりもした。
私の人間性に問題があるなら、いっそのこと、書類で落としてくれてたら
お互い時間もお金も無駄にならないのに、と。

男女差別的なことも多少あったと思う。
実際、最終 10 人に残ったメンバーの男女比率は男 7、女 3くらいで
若干名に入って採用されるのはいつも男性だった。
不況の時に、産休育休をとったり、結婚して辞めたりする女性を
わざわざ採用するわけがなかった。
圧迫面接も当然あった。

お金もたくさんかかった。まず、説明会が東京でしか開かれない。
でも、説明会に行かないとエントリーシートが手に入らない。
当時関西に住んでいた私は、説明会や面接のたびにお金がなくなっていった。
4次面接くらいだと交通費が出たりするのだけど、全額ではなかったし、
夜行バスで何度も東京にいった。
居酒屋での深夜バイトの後そのまま面接に言ったこともある。
でも採用されなかった。

研究室の教授には、大学院に行くのはどうか?と言われていた。
でも、大学院に行ったらますます就職先がなくなるように思えた。
文学部の女子大生は新卒としてはあまりにも武器がない。
志望できそうなのは、一般職か営業。
それも経済学部みたいに数字や統計を学んでないので勢いだけだ。
私は音楽サークルでイベントの企画の担当をやったりしていたので、
それをアピールして、企画職にも志望の範囲を広げていた。でもダメだった。
友人どころか、学部の誰も内定を貰ってなかったのは救いだったけど、
友人達は比較的裕福な子が多かったので、奨学金を返済しなくてはならない私は
同じようにのんびりしている訳にもいかなかった。

何社も何社も落ちて、気力がなくなってきていた大学 4 回生の夏ごろだった。
ある会社の面接をうけた。個人面接だったから、2 次面接くらいだろうか。
面接の担当に言われた。
「営業も一般職も、キミには向いてない」
初めは圧迫面接かと思った。でもその担当の人はこう続けた。
「話をきいていると、自分で手を動かして作る、デザイナーとかが向いてるんじゃない?」
デザイナー?それって美大とか行った人がやる仕事でしょ?と私は思った。
それを見透かしたように、その人は笑った。
「やればいいよ、今から。まだ若い、まだ何者にもなれる。」
なんだか無責任な人だな、と思ったけど、清々しかった。
自分でも、そんな気がしていたからだ。
でも、就職しなければ奨学金も返せない。だから嘘をついてでも内定が欲しかった。
ある意味、私を採用しなかった会社は正しかった。

その会社も不採用だった。
シグマリオンで不採用のメールを受け取ったとき、
たまたまつけていたテレビで、『魔女の宅急便』がやっていた。
なんとなく惹きつけられて、最後まで見てしまった。
子どもの時から何度も見ていたアニメなのに、妙に言葉が心に響いた。

『才能を生かした仕事だろ。素敵だよ。』
『魔女の血か…いいね、私、そういうの、好きよ。 魔女の血、絵描き の血、パン職人の血… 神様か誰かがくれた力なんだよね。』

そういえば私は、絵を描くのが好きだった。
そういえば私は、物語をつくるのが好きだった。
そういえば私は、言葉が好きだった。
そういえば私は、分類したり整理したりするのが好きだった。

私は次の日から就活をやめた。
選考が進んでいるものもあったけど、全部断った。
こちらから断るのは爽快だった。
卒論を書くのに没頭し、デザインについての本を読んだ。
卒業後、ある会社の、Webサービス系の部署でアルバイトとして働いた。
夜は居酒屋でバイトもした。

その後は Web 制作会社で Web デザイナーとして中途採用で正社員になった。
紆余曲折を経て、今、アラフォーの私は UI デザイナーとして働いている。

20代の頃は、お金がなかったり ( これは今もそうだけど ) 、徹夜続きだったり、会社が倒産したり、
大変なこともあったけど、なんだかいつも、上手くいくような気がしてて、
毎日楽しかった。仲間に恵まれて、いい人に拾ってもらえて、とても運が良かったんだと思う。

年を重ねていくと、いつの間にか人に教えることを求められることが多くなった。
でも、いつも誰かの仕事を見て盗んできたから、教え方というのがよく分からない。
新卒として採用されたことがないので、研修なんて受けたことがない。
教えても貰う側の気持ちも分からない。

苦労したからこそ、今の私があるんだ。売り手市場でラッキーな新人に
私が必死に盗んできたノウハウを単に渡してしまうのは、新人のためにも良くない、
そんな風に考えてしまうこともあった。
仕事がつらいという言葉に、私はもっと苦労した、という気持ちが
頭をもたげてくることもあった。

でも、違う。
就職氷河期の私がした苦労は、若い人達には関係無い。
私の得たスキルは、苦労して手に入れなければならないものでもない。
新人だってラッキーなだけではなく、勉学に励み、真摯に技術を磨いて
数ある会社の中から、この会社を選択してここにいるのだ。

人は辛い経験をしたとき、他の人も同じ目にあって欲しいと思うものらしい。
それは、あの経験があったからこそ、今の自分がある、とか
辛いことがあったからこそ、優しくなれる、とか
少しねじ曲がって善意のように表出してくるけれど、結局は自分と同じ目に合え、
という呪いでしか無い。

体罰で鍛えられたから成長できた、
痛みを乗り越えて出産したから子どもを愛せる、
辛い育児をしたからこそ宝物のような時間になった
徹夜したから、残業したから、

...私はあの時あんなに辛かったけど、乗り越えた。

辛い経験を消化するために、その経験が必要だった、今の幸福に繋がってると
思うことは仕方がないと思う。実際そうだという部分もあるだろう。
でも、それを他の人に押し付けてはいけない。

辛いという人を見て、私の方が辛かった、と思うのはきっと、
辛かった自分の気持ちが しこり となって心に残っているからだ。
だから、時々それが痛みだす。

でも私は囚われることなく、私なりに、私が発見したことを皆に共有したい。
もっと楽しんでほしいし、私も楽しみたい。そして、もっと多くを学びたい。
いつまでも、過去の苦労に胸を痛めていてはいけない。

だから、就職氷河期の私の苦労をここに埋葬しておこう。

あの時私は「まだ若いから何者にもなれる」と言われて、それを信じた。
でも、今はそう思わない。誰だって、何歳だって思いついて行動すれば。

 

アラフォーの今だって、私はきっとまだ何者にもなれる。

  

新装版 魔女の宅急便 (角川文庫)
 

ちなみに魔女の宅急便は原作も素敵。 

仮面ライダー エグゼイド ネームキーホルダー を自作

https://www.instagram.com/p/BV_lkffDikB/

ちょっと前までキュウレンジャーって言ってたのに、お友達の影響か仮面ライダー派に。

...というわけで保育園のリュック用に、エグゼイド ネームキーホルダーを作ったぞ!

疲れた!でも楽しかった!

ネットで画像検索しつつ、量産も考慮して、こんな感じで作っていった。

 

https://www.instagram.com/p/BV_lTaBjnX8/ 

まずイラレで下書き。あとでフェルトでパーツを作ることを念頭に置きつつ、簡略化したデザインにする。

※ 作っている途中で気づいたけど額の所のデザインがまちがってる!

 

https://www.instagram.com/p/BV_lV1-D4N6/

パスをパーツに分解し、印刷して切り抜く。

この型を使って、水で消えるチャコペンでウォッシャブルフェルトにラインを描き、それに沿って切る。

 

https://www.instagram.com/p/BV_lYyQj_LN/

パーツを たてまつり で縫っていく。細かいパーツはステッチで表現。

 

https://www.instagram.com/p/BV_lmAzDI-V/

土台にリボンを縫い付け、裏に名前を刺繍して、ブランケットステッチで縫い合わせる。

 

https://www.instagram.com/p/BWAD-4PDoDz/

丸カンつけて完成!

 

// 作って気づいたポイント

・型紙はあんまり厚手にしない。切るの大変。

・たてまつり は 2 本どり でやったけど、1 本どりの方が荒が見えなくてよかった。

・縫い合わせる順番がかなり重要。よく考えて。

・大きめで作った方が作るのが楽。 

 

今まで刺繍とか手芸は、子どもが寝てからだったのだけど、今は起きてるときに、相手をしながらもちょこちょこ作業出来るようになってて、思ったよりもだいぶ早くできた。

まあ、寝てるときの方が集中できるのだけど、子どもが寝てからって思うと、つい自分も寝てしまって、全然できなかったりするのでね。

 

今回、電車の中とかでどういう風に作るか模索してこういう手順にしたけれど、この方法なら色んなキャラで作れると分かったので、おしりたんてい とか、ノラネコぐんだんとか、色々作ってみたいな、と思った。

 

整理収納アドバイザー1級に合格した!

…といっても、もう1年前のことなのだけど、整理収納アドバイザー1級を取得した。

資格取得後に、まわりにきいてみたら意外と気になってる人が多かったので、 取得方法等についてまとめてみた。

なぜ整理収納アドバイザー?

私が整理収納アドバイザーという職業について知ったのは、育児雑誌やワーキングマザー系雑誌の片付け特集だった。 少し調べて見ると、お片づけ系の資格は整理収納アドバイザーの他にも、住空間プランナーとか、ライフオーガナイザーとか、様々な種類があるようだった。

そんな中、唯一でている整理収納アドバイザー公式テキストを本屋さんで見つけて読んだら内容がちょっと面白かった。

整理収納アドバイザー公式テキスト  一番わかりやすい整理入門 【第3版】

整理収納アドバイザー公式テキスト 一番わかりやすい整理入門 【第3版】

それまで整理整頓ができている、できていないって相対評価でしかないイメージだった。 それを誰かとの比較ではなく『 物を分類し、その人と物との関係性で判断する』という部分に共感した。

私は仕事でデザイナーとして主に UI デザインを手掛けることが多いのだけれど、 整理収納はそのプロセスにすごく似ている。 UI のデザインには色々な手法があって、たくさん本があるけれど、 少し別の観点からのものも知りたいとも思っていたところでもあった。

大学の時、図書館司書の資格取得のため図書館学の授業をとったりしていたけど、 その辺との共通点も多い。もともと分類マニアだし。

私はスピリチュアルな感じはちょっと苦手なので、 そういった内容が一切ないのも良かったのかもしれない。 もっと深く学びたいと思った時に、その手段として資格取得講座しかなかったので、 とりあえず受講してみようと思った。

ユーキャンか講習か

現在、整理収納アドバイザー 1 級の資格取得には、まず 2 級の認定講座を受講して 2 級を取得し、1 級予備講座受講、1 級 1 次試験、1 級 2 次試験を順次受ける方法と、ユーキャンの通信講座を受講して、2 級取得から1 級受験資格取得までを終え、1 級1 次試験、2 次試験へと進む方法の 2 種類がある( 2016.06 現在 )。

★ ユーキャンで取得を目指す!

講座費用 ( 2 級認定料&1 級受験資格取得料 込 ) / 税込 49,000 円 ( 一括払い )
+課題提出切手代
+1 級 1 次試験受験料 税込 8,640 円
+1 級 2 次試験受験料 税込 10,800 円

★ 講習をうけて取得を目指す!

2 級認定講座 1日 ( 2級認定料 込 ) / 税込 23,100 円
1 級予備講座 2日 / 税込 32,400 円
+会場までの交通費
+1 級1 次試験受験料 税込 8,640 円
+1 級2 次試験受験料 税込 10,800 円

料金面では、ユーキャンの方が少し安い。また、認定講座や予備講座は平日の昼間にある事が多いので、会社を休んだりするのが難しい場合にはいい。

私はやはりワーキングマザーには貴重な有休を消費する訳にはいかず、ユーキャンの通信講座を受講した。※ ちなみに、1 級の試験は土日にある。 www.u-can.co.jp

ユーキャンのテキストは見やすく、分かりやすかった。

ただ、課題の提出時に封筒に自分で切手を貼らねばならず、地味に面倒だった。 あと、なぜか初回に完全な個人情報を自分で切手を貼って提出せねばならず、意味不明だと思った。

添削や質問回答などサポート時に必要、とあったが、添削結果の手書きメッセージはネットでみた他の人のモノと一言一句同じだったので、本当になんなのか分からない。

ベネッセならオマケくれるのに、ユーキャンはこっちがお金払わないとダメなんて! … 提出しなかったけど、特に問題なかった。提出したら、別の手書きメッセージだったのかもしれないけど。

まあ、テキストはよくできていると思うので、その辺は心配ない。 でも、やはり実際に講師がいて、直接見たり聞いたりできるのは、後々 1 級の試験に臨む時に差がでるのではないかと思う。 実際、1 級 2 次試験を受けるとき、自分の解釈が合ってきるのか不安で、誰かにチェックして欲しいと思った。

また、ユーキャンの場合、課題の提出には前の課題の採点結果に同封されている チケットみたいなものを同封する必要があり、課題の返信がくるまで次の課題を提出できない。 1 級の試験を受けるにはユーキャンの課題をすべて終え、予備講座免除の証明書が必要だが、 それは最後の課題の返信後の 1ヶ月ほど後に送付される。

1 級 1 次試験は試験日の 2 ヶ月前から予約できるが、 この時に予備講座免除の証明書の番号が必要だ。 1 級試験はそこそこ人気なので、直前だと予約がとれない可能性もあり、 資格取得のスケジュールを十分に考慮した上で、課題をすすめないといけない。

というわけで、ユーキャンでも問題ないけど 平日の昼間に時間がとれるなら絶対講習がオススメ!

合格難しい?勉強方法は?

合格率は高いので、資格の取得自体はそれほど難しくはないと思う。 ただ、1次も2次も再受験の人がわりといるので、合格率だけ見てあまく考えない方がいいかもしれない。

まあでも、2 級は内容を理解していればまず不合格にはならない。ユーキャンでは なんと自宅で受けられる。 1 級 1 次の筆記試験もマークシートなのでそんなに心配要らない。ただ、問題数が多いのと、なんとも解釈の難しい問題が出たりするので、それなりに勉強する必要がある。なんというか、どう解釈していいか迷うのだ。解釈によっては、AもBもありえる、みたいな。記述式試験ならいいけどマークシートだし。 また、試験対策用の参考書があるわけではないので、ひたすらテキストを読み込まなくてはならない。

唯一、iPhone アプリがある。 お値段が結構するのだけど、とくにユーキャン派の人はやっておいた方が良いと思う。

私はユーキャンの提出課題でも、ウェブサイトでできるテストでも満点だったので、結構簡単なのかなーと思っていたのだけど、アプリをやってみたら結構迷う問題があった。そしてアプリには問題がテキストのどの部分に関連するか記載されているのだが、ユーキャンのテキストにない内容が出題されていたりする。 試験は 7 割正解すれば良いのだけど、合格する確率は少しでもあげたいところだ。 問題文に誤字とかあるのでアプリの質として心配になったりするかもしれないが、試験対策としては十分だと思う。

私はテキストをとにかく読み込んで、要所を暗記し、アプリで補完。満点取る気でやっていたけど、7 割目指すならそんなに頑張る必要なかったのかも。 本番では、なかなか迷う問題がでて、最後までうんうんやってたけど、時間は結構余ったので思う存分考えることができた。

関係ないけど司会進行をしていた現役整理収納アドバイザーの方がとても素敵で印象的だった。

1 級 2 次試験は、1 次試験合格後の申し込みになる。研究発表のプレゼンと資料提出だ。

プレゼンは自分以外の誰か( 同居家族可 )の整理収納実践か、提案( 同居家族不可 )のどちらかを選ぶが、前者が多いと思う。私もそうした。 5 人グループで 1 人ずつ 20 分のプレゼンをするが、自分以外の人のプレゼンの評価もしなくてはいけず、これが結構大変だった。 でもプレゼンの内容は面白く、他のグループも全部みたいな、と思った。

資料は A4 サイズ 5 枚、裏表可。表紙に指定の紙をつけるのだけど、それが縦向きでかつホッチキスの位置も指定されているので、縦向きにした。普段横向きの資料ばかり作ってるのでちょっと戸惑った。

それ以外に、写真や図面、模型などを持ち込める。資料の紙だけだとどうしても手元ばかり見てしまうので、写真だけでも大きく出力して持って行った方が良いかもしれない。 試験には建築系の会社で受けに来てる方が結構いて、本気の図面や模型をもってきているので、ちょっとビビるけど、規定の資料だけという人もけっこういた。

テーマにそって資料をつくり、プレゼンをするときの注意点として、1 級は 2 級と違ってファシリテーターとしての視点を持つことが大事だと私は思うので、特に家族に対しての実践をテーマに選んだ時、うっかり自分の持ち物の整理収納のやり方と混同してしまわないことがポイントではないかと思う。

分かりやすい結果が出るのは気分がいい

受ける前は民間資格ってどうなのかな、と正直思っていたし、別に勉強したいだけで資格はいらないかもって思っていたのだけど、 やったことの結果が分かりやすくでるのは、やはり気分がいいなあと思った。 そういう意味で、スポーツとかと同じようにストレス解消になるかもしれない。

整理収納アドバイザーの資格は、資格として効力があるわけではないかもしれないが、 取得の過程で得た知識を家庭や仕事で活かしやすいので、けっこう良いのではないかと思った。