らくちんライオン

育児と整理収納のはなし

口から とっさ に出てくる言葉はいつもツマラナイね

長くつ下のピッピ (岩波少年文庫 (014))

長くつ下のピッピ (岩波少年文庫 (014))


私は子どもの頃から本が好きだ。
1番読んでいたのは大学の時で、その次が小学校の時。

息子とともに絵本を読むようなって、児童書のコーナーに入るようになった。すると小学校の頃に読んだ児童文学をよく思い出す。

赤毛のアン、長靴下のピッピ、ふたりのロッテ、魔法のベッド、モモ、床下の小人たち、ドリトル先生チャーリーとチョコレート工場

子どもの頃、キラキラした児童文学を読みながら、これらのお話に必ずでてくる、ツマラナイ大人にはなりたくない、と思っていた。

大人も子どもだったはずなのに、どうして子どもの気持ちを忘れてしまうのだろう。私は絶対忘れない、と。

先日、自転車に息子と乗っていた時、走行中にヘルメットを脱いだ息子。
得意げにヘルメットを掲げる息子に、私がとっさに言った言葉は、

危ないでしょ!止めなさい!

なんてツマラナイ言葉なんだろう。
ピッピならなんて言っただろう。
失望する息子の顔が見えた。

自分でとれたんだね。
これから、ママがとってあげなくても脱げるかもね。でも、走ってる時は危ないからお家についてからね。

そう言ってヘルメットをかぶせてみたけれど。なんだか自分にガッカリだ。

すっかりツマラナイ大人に仲間入りだ。とっさに出てくるのはいつもいつもツマラナイ言葉だ。 

あの頃の物語を読み直して、思い出さなければ。ピッピたいになりたいって思ってい頃の気持ちを。