らくちんライオン

育児と整理収納のはなし

整理収納アドバイザー1級に合格した!

…といっても、もう1年前のことなのだけど、整理収納アドバイザー1級を取得した。

資格取得後に、まわりにきいてみたら意外と気になってる人が多かったので、 取得方法等についてまとめてみた。

なぜ整理収納アドバイザー?

私が整理収納アドバイザーという職業について知ったのは、育児雑誌やワーキングマザー系雑誌の片付け特集だった。 少し調べて見ると、お片づけ系の資格は整理収納アドバイザーの他にも、住空間プランナーとか、ライフオーガナイザーとか、様々な種類があるようだった。

そんな中、唯一でている整理収納アドバイザー公式テキストを本屋さんで見つけて読んだら内容がちょっと面白かった。

整理収納アドバイザー公式テキスト  一番わかりやすい整理入門 【第3版】

整理収納アドバイザー公式テキスト 一番わかりやすい整理入門 【第3版】

それまで整理整頓ができている、できていないって相対評価でしかないイメージだった。 それを誰かとの比較ではなく『 物を分類し、その人と物との関係性で判断する』という部分に共感した。

私は仕事でデザイナーとして主に UI デザインを手掛けることが多いのだけれど、 整理収納はそのプロセスにすごく似ている。 UI のデザインには色々な手法があって、たくさん本があるけれど、 少し別の観点からのものも知りたいとも思っていたところでもあった。

大学の時、図書館司書の資格取得のため図書館学の授業をとったりしていたけど、 その辺との共通点も多い。もともと分類マニアだし。

私はスピリチュアルな感じはちょっと苦手なので、 そういった内容が一切ないのも良かったのかもしれない。 もっと深く学びたいと思った時に、その手段として資格取得講座しかなかったので、 とりあえず受講してみようと思った。

ユーキャンか講習か

現在、整理収納アドバイザー 1 級の資格取得には、まず 2 級の認定講座を受講して 2 級を取得し、1 級予備講座受講、1 級 1 次試験、1 級 2 次試験を順次受ける方法と、ユーキャンの通信講座を受講して、2 級取得から1 級受験資格取得までを終え、1 級1 次試験、2 次試験へと進む方法の 2 種類がある( 2016.06 現在 )。

★ ユーキャンで取得を目指す!

講座費用 ( 2 級認定料&1 級受験資格取得料 込 ) / 税込 49,000 円 ( 一括払い )
+課題提出切手代
+1 級 1 次試験受験料 税込 8,640 円
+1 級 2 次試験受験料 税込 10,800 円

★ 講習をうけて取得を目指す!

2 級認定講座 1日 ( 2級認定料 込 ) / 税込 23,100 円
1 級予備講座 2日 / 税込 32,400 円
+会場までの交通費
+1 級1 次試験受験料 税込 8,640 円
+1 級2 次試験受験料 税込 10,800 円

料金面では、ユーキャンの方が少し安い。また、認定講座や予備講座は平日の昼間にある事が多いので、会社を休んだりするのが難しい場合にはいい。

私はやはりワーキングマザーには貴重な有休を消費する訳にはいかず、ユーキャンの通信講座を受講した。※ ちなみに、1 級の試験は土日にある。 www.u-can.co.jp

ユーキャンのテキストは見やすく、分かりやすかった。

ただ、課題の提出時に封筒に自分で切手を貼らねばならず、地味に面倒だった。 あと、なぜか初回に完全な個人情報を自分で切手を貼って提出せねばならず、意味不明だと思った。

添削や質問回答などサポート時に必要、とあったが、添削結果の手書きメッセージはネットでみた他の人のモノと一言一句同じだったので、本当になんなのか分からない。

ベネッセならオマケくれるのに、ユーキャンはこっちがお金払わないとダメなんて! … 提出しなかったけど、特に問題なかった。提出したら、別の手書きメッセージだったのかもしれないけど。

まあ、テキストはよくできていると思うので、その辺は心配ない。 でも、やはり実際に講師がいて、直接見たり聞いたりできるのは、後々 1 級の試験に臨む時に差がでるのではないかと思う。 実際、1 級 2 次試験を受けるとき、自分の解釈が合ってきるのか不安で、誰かにチェックして欲しいと思った。

また、ユーキャンの場合、課題の提出には前の課題の採点結果に同封されている チケットみたいなものを同封する必要があり、課題の返信がくるまで次の課題を提出できない。 1 級の試験を受けるにはユーキャンの課題をすべて終え、予備講座免除の証明書が必要だが、 それは最後の課題の返信後の 1ヶ月ほど後に送付される。

1 級 1 次試験は試験日の 2 ヶ月前から予約できるが、 この時に予備講座免除の証明書の番号が必要だ。 1 級試験はそこそこ人気なので、直前だと予約がとれない可能性もあり、 資格取得のスケジュールを十分に考慮した上で、課題をすすめないといけない。

というわけで、ユーキャンでも問題ないけど 平日の昼間に時間がとれるなら絶対講習がオススメ!

合格難しい?勉強方法は?

合格率は高いので、資格の取得自体はそれほど難しくはないと思う。 ただ、1次も2次も再受験の人がわりといるので、合格率だけ見てあまく考えない方がいいかもしれない。

まあでも、2 級は内容を理解していればまず不合格にはならない。ユーキャンでは なんと自宅で受けられる。 1 級 1 次の筆記試験もマークシートなのでそんなに心配要らない。ただ、問題数が多いのと、なんとも解釈の難しい問題が出たりするので、それなりに勉強する必要がある。なんというか、どう解釈していいか迷うのだ。解釈によっては、AもBもありえる、みたいな。記述式試験ならいいけどマークシートだし。 また、試験対策用の参考書があるわけではないので、ひたすらテキストを読み込まなくてはならない。

唯一、iPhone アプリがある。 お値段が結構するのだけど、とくにユーキャン派の人はやっておいた方が良いと思う。

私はユーキャンの提出課題でも、ウェブサイトでできるテストでも満点だったので、結構簡単なのかなーと思っていたのだけど、アプリをやってみたら結構迷う問題があった。そしてアプリには問題がテキストのどの部分に関連するか記載されているのだが、ユーキャンのテキストにない内容が出題されていたりする。 試験は 7 割正解すれば良いのだけど、合格する確率は少しでもあげたいところだ。 問題文に誤字とかあるのでアプリの質として心配になったりするかもしれないが、試験対策としては十分だと思う。

私はテキストをとにかく読み込んで、要所を暗記し、アプリで補完。満点取る気でやっていたけど、7 割目指すならそんなに頑張る必要なかったのかも。 本番では、なかなか迷う問題がでて、最後までうんうんやってたけど、時間は結構余ったので思う存分考えることができた。

関係ないけど司会進行をしていた現役整理収納アドバイザーの方がとても素敵で印象的だった。

1 級 2 次試験は、1 次試験合格後の申し込みになる。研究発表のプレゼンと資料提出だ。

プレゼンは自分以外の誰か( 同居家族可 )の整理収納実践か、提案( 同居家族不可 )のどちらかを選ぶが、前者が多いと思う。私もそうした。 5 人グループで 1 人ずつ 20 分のプレゼンをするが、自分以外の人のプレゼンの評価もしなくてはいけず、これが結構大変だった。 でもプレゼンの内容は面白く、他のグループも全部みたいな、と思った。

資料は A4 サイズ 5 枚、裏表可。表紙に指定の紙をつけるのだけど、それが縦向きでかつホッチキスの位置も指定されているので、縦向きにした。普段横向きの資料ばかり作ってるのでちょっと戸惑った。

それ以外に、写真や図面、模型などを持ち込める。資料の紙だけだとどうしても手元ばかり見てしまうので、写真だけでも大きく出力して持って行った方が良いかもしれない。 試験には建築系の会社で受けに来てる方が結構いて、本気の図面や模型をもってきているので、ちょっとビビるけど、規定の資料だけという人もけっこういた。

テーマにそって資料をつくり、プレゼンをするときの注意点として、1 級は 2 級と違ってファシリテーターとしての視点を持つことが大事だと私は思うので、特に家族に対しての実践をテーマに選んだ時、うっかり自分の持ち物の整理収納のやり方と混同してしまわないことがポイントではないかと思う。

分かりやすい結果が出るのは気分がいい

受ける前は民間資格ってどうなのかな、と正直思っていたし、別に勉強したいだけで資格はいらないかもって思っていたのだけど、 やったことの結果が分かりやすくでるのは、やはり気分がいいなあと思った。 そういう意味で、スポーツとかと同じようにストレス解消になるかもしれない。

整理収納アドバイザーの資格は、資格として効力があるわけではないかもしれないが、 取得の過程で得た知識を家庭や仕事で活かしやすいので、けっこう良いのではないかと思った。