らくちんライオン

育児と整理収納のはなし

親知らずを全身麻酔で抜いたはなし

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親知らず...。
私は上を一本抜いていて、もう一本そろそろ抜こうかな、という状態だった。

下の2本は、埋没しており、あごの骨に深く刺さっていて、しかも少し奥歯の方に斜めになっている。神経もごく近い。あごの骨も薄く、抜くとき麻痺や骨折のリスクがある。

とりあえず普通の歯医者では抜けないんで、というのは若い頃からきいており、腫れてきたりして対処が必要になったら考えましょう、とどこの歯医者でも言われていた。
上の親知らずは何度かトラブルにがあったが、下は特に問題なかった。

 その親知らずが、産後腫れるようになってきた。産後だからか、トシだからか分からないけど。 

何度か抗生物質と消毒でしのいでいたか、そろそろ抜くことを検討した方がいいとかかりつけの歯医者に勧められ、大きな病院の口腔外科を紹介された。

手術日まで

CT をとってみると、リスクはあるけど、抜けないこともない、全身麻酔で上の親知らずもふくめて3本抜きましょう、ということになった。ぜ...全身麻酔。したことないよそんなの。

その日は全身麻酔にそなえ、心電図や血液検査、肺のレントゲンをとって、CT とあわせてお会計が 1 万円を超えた。

後日、麻酔科医の診察、アレルギーが無いかなどの皮膚科の診察と、手術と入院についての説明があった。
全身麻酔なので、前泊して翌日が手術になる。術後 2 日程度入院して、退院後は自宅安静。術後1週間後に抜糸。手術当日のフローは紙芝居みたいな感じで丁寧な説明でわかりやすかった。
しかしここで不安が。全身麻酔なので、鼻から喉まで管を通して酸素をおくります、と。

私はもともと嘔吐反射がつよい。以前口からよりは楽だときいて鼻から胃カメラをしたが、喉の麻酔の液体を飲んで、喉が痺れた時点で嘔吐しそうになったくらいだ。痺れた自分の喉を異物と感じたのだと思うけど。

その後の胃カメラも散々だった。鼻から喉に管とか無理無理〜

と、看護師さんに話すと、意識ないから大丈夫ですよ。抜くときちょっとオエッてなるかもしれないですが、多分覚えてないです。
本当かなー。と思いつつ、もう抜くと決めたのであまり考えないようにした。

仕事と子どもに関しては結構調整が必要だった。最初は退院したらすぐ出社できるかと思っていたが、半端なく腫れるようで、1週間くらいは家で寝てた方がいいと言われたし。子どもは産まれてから私と一緒に寝なかった日がないので、私がいなくて大丈夫なのか!というか私が寂しい!

なんとか夫に頑張ってもらいつつ、祝日などを織り交ぜた日程にして仕事を調整してもらった。

突然私がいなくなったら、子どもも不安かもしれないと思い、入院から退院までのスケジュール絵に描いて説明したらなんとなく分かってそうだった。

手術前日 入院

朝食は家で食べて午前中に入院。
特に検査はないので、好きに過ごしてくださいと言われる。昼食が出たので食べて、晩御飯はぬき。朝 8 時から水もダメ。

やることがないので持参したマンガを読んですごす。
回診にきた担当医に手術の説明を受けたが、なんだか思ったより大変な手術になりそうらしく...

・術中に骨折するリスクが非常に高いこと
・安全性を考慮して予め骨を切断して抜歯する可能性もあること
・神経が近いので麻痺がでる可能性も高いこと
・血管が近いので出血のリスクも高いこと

などなど...超コワイ話をされるが、もうどうしようもない。
特に麻痺については出ると思ってください、と言われた。

麻痺といっても運動神経ではないので、足が痺れてるような感覚が顎や舌の奥に出るらしい。時間がたつと治ることもあるけど、治らないこともあるとか。

麻痺が出たら、ブロック注射などの治療を施すらしい。
夜息子とはテレビ電話ではなした。バイバイするときちょっと泣いていた。不安になりながらもシャワーを浴びて寝る。

手術当日 入院

予定の時間より 30 分くらい遅れて呼ばれた。手術時は付き添い ( といっても病室でだけど ) が必要なので夫にきてもらった。

手術着に着替え、血栓予防の圧着ソックスに履き替えて手術室へ。
だだっ広い手術室で麻酔科医さんと看護師さんが自己紹介。その後処置。
全身麻酔は手の甲に指した点滴から入れるんだけど、この点滴挿すのがグリグリされて痛かった。血管が見つかりにくかったのかもしれない。

全身麻酔入れます、ちょっとしみます」と言われたあと、手の甲から肘にかけてけっこうな痛み。ああけっこう痛いな...と思ったところで意識がなくなる。

 

声をかけられて目がさめる。
鼻が痛い...もう管は抜いたのかな??これから抜くのかな??
顎から奥歯にかけては部分麻酔がかけられている感じ。

酸素マスクをつけてベッドにうつってガラガラ病棟に運ばれる。
「無事終わりましたよ〜。骨も折れずにすみましたよ〜」

と声をかけられて一安心。その後は病室で3時間安静。

だんだん部分麻酔が切れて痛くなってきたので、病室に様子を見に来た看護師さん「けっこう痛いっす」といって点滴の麻酔を入れてもらう。

 

3時間後酸素マスクなどを外してトイレにいく。トイレの鏡をみたけど、まだほっぺたは腫れていなかった。鼻の管はやはり既にぬいてあるのか、と確認する。

その後は抗生物質の点滴など。
痛み止めがきいているのか、痛みはそんなになかった。マンガを読んで過ごす。

晩御飯はでたけど、口がほとんど開かず、お粥の水分とスープと煮物の汁、お茶のみいただく。

夜、ほっぺたが腫れて、微熱が出たので氷まくらで冷やす。点滴も入ってるし、シャワーは浴びなかった。息子とのテレビ電話、今日はバイバイしても平気そうだった。

術後 1日目 入院

3 食出たが水分だけたべる。ちなみにお粥なので軟菜食ってやつだと思うけど、1歳児くらいの内容なので食べるのがつらい。顎はあんまり動かない。
食後にうがいで消毒する用の薬を処方される。うがいがわりとしみる。
お腹が空く。少し痛みがでているが、氷まくらで冷やすと楽に。マンガを読んで過ごす。夜、だいぶ痛くなってきたので、痛み止めをもらう。

以後 8 時間ごとにのむ。
ほっぺたはハムスターのように腫れていてちょっと笑う。横向けに寝るのは無理。しかし仰向けに寝ると腫れたほっぺの重みで痛い...。
この日も夜にテレビ電話。「もうおしまいするー」と自分からきってた...さみしい...。

術後 2日目 入院 → 退院

相変わらずほっぺたは腫れている。熱は平熱。
痛み止めを飲んでいるので痛くはない。口は少しあくようになって、お粥が食べれるようになった。

午前中の診察で本日の退院が決まる。ちなみに散々ビビらされたけど、麻痺は残らなかった。ラッキー。

まだだいぶ腫れているけど、1週間くらいでひいていくらしい。骨を削っているし、だいぶ脆弱になっているので、絶対にぶつけないでください、ぶつけたら骨折します、と言われる。

...息子は何かと突進してくるので不安だ...顎を守らなければ。

1週間後に診察の予約をとって退院。久々の息子との対面!と思っていたのだけど、息子、熱が出てダウン...食欲もないし元気もない。祝日なので小児科にもいけず。

術後 3 日目 自宅安静

たしかに昨日よりは腫れが少しひいている。

おかゆやスープを食べる。
息子は少し熱。保育園をおやすみ。夫が小児科につれていった。おそらく胃腸風邪。口があまり開かないし、絵本を読んでるとだんだん痛くなる。顎にぶつかってこないように何度もいいきかせる。 

術後 4日目 自宅安静

まだ腫れているが少しひいた。おかゆやスープを食べる。口はまだあまり開かない。歯ブラシがギリ入るくらい。

息子はだいぶ良くなったようだ。日中は我慢できるくらいだが、夜になると痛むので、夜痛み止めをのむ。

術後 5日目 自宅安静

まだ腫れているが少しひいた。おかゆやスープを食べる。
口も少しずつ開くようになった。でも固形物はちょっとつらい。
夜痛み止めをのむ。

術後 6日目 自宅安静

腫れは左はほとんどわからないくらいに。右はまだ腫れている。

おかゆやスープを食べる。歯磨きできるくらい口が開くようになった。
夜痛み止めをのむ。

術後 7日目 出社

右はまだ腫れている。マスクして出勤。
おかゆやスープを食べる。夜痛み止めを飲む。

術後 9日目 出社・術後診察

右がやや腫れている。

術後の診察。抜糸をする。
ちなみに抜糸はまっっっったく痛くないのでご安心を。

痛み止めがなくなったので追加でもらう。
おじやくらいなら食べれるように。1ヶ月後の診察を予約。

この日夜痛み止めは飲まなかった。

術後 10日目 出社

右がやや腫れている。蒸しパンなら食べる。豚肉を噛もうとしたら痛かった。

首に黄色いアザが浮いてきてびっくりする。下の親知らずを抜いたときはよくあることらしい。
追加もらったけど夜の痛み止めもういらなそう。

術後 11日目 出社

腫れはほとんど気にならなくなった。でも触ってみると少し腫れているみたい...

普通に歯磨きできるくらい口が開くようになった。肉とかはまだ無理そう。痛みはほとんどないけど、洗顔のときとか触れると痛い。

点滴をさしてた手の甲の皮がむけた ( 日焼けしたときみたいな感じ ) 。

術後 2週間 ( 現在 ) ...

洗顔時にさわると少し痛い程度。
歯磨きは普通にできるようになったものの、硬いものを噛んだり奥歯を本格的に使うのはちょっと怖い感じがする。
痛み止めはもう必要なさそう。

...全身麻酔ははじめてだったけど、なんとか無事終わった!まだ術後の診察が残っているし、しばらくはガラスのアゴなのでぶつけないように注意しなくてはいけないけれど、カルシウムとりながら頑張ろう!

ちなみにアゴを ( 息子の攻撃から ) まもるためにこんなものを買ってみた。

でも...あんまり活用できていない...。

入院で役に立ったもの

基本的には入院時に必要なものと同じかな。

・マスク ( 顔腫れてるけど売店に行ったりもするので )
・マンガ ( 文章は読む元気なかった )
・寝転んだまま水分がとれるストローやボトルキャップなど
・コップ ( うがいするのにいる )
ティッシュ ( 何かといる。ウエットティッシュしかもってなかったので買い足した )
・リップクリーム ( 熱をもってるからかすごい乾燥する )

・前開きのパジャマ 

 

 

スケーター ストローホッパーキャップ ピンク

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ヴァセリン リップ オリジナル 7g

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入院後役に立ったもの

・おやゆなどのレトルト
・プリン、ゼリー、アイス

しばらく食べられないし、買いに行くのもしんどいので、おかゆとか老人用の流動食とかを買い込んでおくといいかもしれない。

 

ところで、親知らずは 20 代前半で抜いたほうが抜けやすく、回復も早いらしい。その時点でその親知らずが悪さをするか判断がつきにくいのが難点だけど、学生のうちに夏休みとかに抜いておくのが無難なのかもしれない。